はじめに
近年、AIツールに依存するジュニアエンジニアが増加傾向にあります。AIの活用自体は有効な手段ですが、キャリアの初期段階にあるエンジニアは、まずは基礎力を養うことに注力すべきではないでしょうか。
現状の課題
AIの予測変換を使って同じようなコードを10回書くよりも、試行錯誤しながら数回書く方が、確実に技術力として身につきます。
なぜ今、自力でスキルを磨くべきなのか
1. AIによる市場価値の変化
- AIの普及により、未経験者でも一定レベルのポートフォリオ作成が可能に
- ジュニアエンジニアの差別化が困難に
- 表面的なスキル基準の上昇により、本質的な技術力向上の時間が減少
- 今後数年が、自力での技術力向上の重要な期間
2. 信頼性の問題
- AIに依存したコード作成は、コードレビューで説明が困難
- チーム内でのコミュニケーションや技術的な議論で支障をきたす
- 複雑な実装では、AI単独では対応できない場面が発生
3. シニアエンジニアとの競争
- AIの効果的な活用には、適切なプロンプトエンジニアリングが重要
- シニアエンジニアがAIを本格活用し始めた場合、経験値の差が更に顕著に
- ジュニアエンジニアの仕事機会が減少するリスク
結論
ジュニアエンジニアにとって、今後数年間が技術力向上の重要な機会となります。AIツールを補助的に活用しつつ、基礎的な技術力の向上に注力することが、長期的なキャリア形成において重要だと思います。 エンジニアは、年数が上がると給料が割と上がりやすい反面、年数に見合ったスキルがないと仕事がしんどくなってしまうので、離脱してしまう人も多いのではないかなと思っています。
結構SNSで見かけるのが、ジュニアエンジニアでスキルを培うべき時間を、SNSで小遣い稼ぎすることに時間を割いている人をよくみます。 その類の人は割と高い確率で、エンジニアを辞めてしまっているイメージです