はじめに
エンジニアを目指している方へ、最初に強く伝えたいことがあります。
エンジニアになりたいなら、まず「企業の業態」と「エンジニアの種類」を理解しましょう。
なぜそれが大事なのか?
努力の方向を間違えてしまうからです。
例えば、少しプログラミングを学んだだけで知識が浅い状態でSES企業に入社してしまうと、開発業務に関われないままキャリアが停滞することがあります。
これは本当によくある話です。
エンジニアを目指す前に確認すべき「2つの軸」
1. 企業の業態(どのような会社で働くか)
企業には様々な業態があり、それによってエンジニアとしてのキャリアの積み方も大きく異なります。以下に主な業態を紹介します。
1. 自社開発エンジニア
自社サービスの運用・改善・新規開発に関わります。プロダクトの成功が自社の成長に直結するため、エンジニアの影響力が大きいです。
→ 参考1, 参考2
2. SES(System Engineering Service)
クライアント企業に常駐し、システム開発や保守を行います。柔軟な人員配置が可能で、案件によって働く場所や内容が変わります。
→ 参考, 参考, 参考
3. SIer(システムインテグレーター)
要件定義から設計、開発、導入、保守まで一貫してITシステムを請け負う企業。プロジェクトマネジメント色が強いです。
→ 参考, 参考
4. 社内SE
自社の業務効率化のために社内システムを開発・運用します。内製化が進んでいる会社では開発スキルも求められます。
→ 参考
5. コーポレートエンジニア
会社全体の課題をITで解決することに重きを置き、経営に近い視点を持つことが求められるエンジニアです。
→ 参考
2. エンジニアの職種(どんな技術に携わるか)
もう1つの軸は、エンジニアとしての「専門分野」です。ここを間違えると、やりたい仕事に辿り着けません。
職種 | 概要 |
---|---|
フロントエンド | Webページやアプリの「見える部分」を作るエンジニア。HTML/CSS/JavaScript などを使います。 |
バックエンド | サーバー側のロジックを担当。APIの設計やデータベースとの連携など。主にGo、Java、Pythonなど。 |
インフラ | サーバーやネットワークの設計・構築・運用を担当。クラウド(AWS, GCPなど)の知識も必要。 |
ネットワーク | 通信機器の設定やネットワークのセキュリティ対策を行う。物理的な機器に近いレイヤーを扱います。 |
モバイル | iOS/Androidアプリの開発。SwiftやKotlinが主な言語。 |
データエンジニア | ビッグデータやデータ分析の基盤を作る。ETLパイプライン構築、SQLやPythonなどを多用。 |
🔰 未経験から始めるならここ!
未経験からエンジニアを目指すなら、フロントエンド・バックエンド・モバイルのいずれかから始めるのがおすすめです。
その理由は以下の通りです:
- 実際に手を動かしてアプリやWebサイトが動く体験が得られるため、学習のモチベーションを維持しやすい
- ITの専門知識が少なくても始めやすい
- 求人数が多く、需要が高い職種である
例えば、フロントエンドでは簡単なWebページを作ることから始められ、モバイル開発ではスマホアプリを自分で作ってストアに公開することも可能です。
これらの分野は「成果物を見せやすい」という点でも、ポートフォリオを作って転職活動に活かしやすいのが特徴です。
結論:事業会社を目指すべし
SNSやYouTubeでよく見かける「キラキラしたエンジニア像」の多くは、事業会社か良質なSESに属する人たちです。
その中でも、未経験からエンジニアになるなら、事業会社を目指すのが圧倒的におすすめです。
理由1:転職ルートが確立されている
未経験から事業会社に転職するためのロードマップや教材が豊富にあります。
学習方法やポートフォリオの作り方については、別記事で詳しく解説予定です。
理由2:SIerは「マネジメント職」が中心
SIerは開発というよりプロジェクト管理が主な業務です。そのため、技術力を高めたいなら不向きかもしれません。
理由3:SESには"ガチャ"要素がある
SESでは、案件にアサインされた時点で売上が立つため、スキルのマッチよりも「配置できるかどうか」が重視されがちです。
もちろん良いSES企業もありますが、未経験のうちは見極めが非常に難しいため、信頼できる知人やエンジニアの助言が必要です。
まとめ:まずは事業会社を目指して戦略を立てよう
エンジニアになりたいなら、まずは事業会社のエンジニアを目指すことをおすすめします。
そして、最初の狙い目はベンチャー企業です。
ベンチャー企業が未経験でも採用する理由や、狙い方の戦略については、また別の記事で詳しく解説します。
今後も、未経験からエンジニアになるためのリアルな戦略を発信していきます。
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